みなさんはじめまして。narajinと申します。県内で視覚障害者サポートの活動をしています。今後ともよろしく。

さて、WEBアクセシビリティのJIS規格「JIS X 8341-3:2004」(高齢者・障害者配慮設計指針 情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス第3部:ウェブコンテンツ)の登場からすでに7年がたちました。県内でも同規格に配慮したWEBサイトがぼちぼち公開される一方、現場ではあいかわらずモヤモヤした状況が続いています。そして昨年8月20日、改正版にあたる「JIS X 8341-3:2010」がついに公示されました。

さらに今回のJIS改正に歩を合わせる形で、政府内でも障害者権利条約の話し合いのなかでWEBアクセシビリティを要件化しようという動きがはじまっています。規格の要件化による制作者側の負担増を心配する声もある一方で、むしろ大きなビジネスチャンスであるという意見も多数きかれます。さまざまな意見が並び立つなか、現場の人間、つまりWEBを発注する側・制作する側にすれば関心はあっても、いったい何から手をつけたらよいのか、最初の一歩がなかなか踏み出せないというのが現状です。

昨年9月2日、東京女子大で行われた「規格の策定者が解説する「JIS X 8341-3:2010」は、正にこのような疑問に応えるべく開催されたものです。策定者本人から直接話がきける滅多にないチャンスということで、チケットは即完売。追加分でなんとか確保しましたが、この盛況ぶりはおそらく業界の関心度をそのまま反映したものといえるでしょう。

主催はINSTAC(インスタック:情報通信アクセス協議会)内のWAIC(ウェイク:ウェブアクセシビリティ基盤委員会)。昨年8月4日に発足したばかりの会ですが、WEBアクセシビリティ関連の情報はまずWAICから、という意識がすでに広まりつつあります。

WAIC-persons

右から、植木さん、渡辺さん、梅木さん

WAIC内には、さらに三つのワーキンググループがあり、それぞれ以下の方々を主査に活動しています。

  1. 理解と普及:渡辺隆行(東京女子大学 現代教養学部教授)
  2. 実装方法:植木真(株式会社インフォアクシア)
  3. 試験方法:梅垣正宏(日本障害者協議会)

実際に改正JISを学ぶ際にも、このように切り分けると理解が早いと思います。インフォアクシアの植木さんは「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」でもお馴染み。あと裏方のなかに大学の先輩がいたので挨拶したら「君のことは覚えていない」といわれガッカリしました。ちなみにWAICは全員ノーギャラ、すべてボランタリーな活動だそうです。

次回からはいよいよJIS X 8341-3:2010の全容について、WAICのお話を交えながらせまってみたいと思います。