前回のCMSのアクセシビリティ化を考え中で続きを示唆しておきながらかなり時間が経ってしまいました。すいません。

オープンソースのCMSソフト「ネットコモンズ」で作られたサイトを視覚障碍者さんが使う音声読み上げソフトで読み上げた場合にどうなるかの続きです。

画像:IJBL2サイト音声読み上げソフトでの読み上げ具合ついてはIJBL2のISHI-JUN(イシジュン)さんにご協力いただきました。ISHI-JUNさんは全盲で、普段から音声読み上げソフトを使用されています。その辺りについては非常に詳しく、ご自身のブログでもたびたび紹介されています。ISHI-JUNさんにはネットコモンズで作られたサイトを3つほど音声ブラウザでチェックしていただき、感想を戴きました。

当初の予想ではかなり読みづらいのではないかなと勝手に考えていたのですが、意外にもISHI-JUNさんからは「思ったより読みやすく感じた」とのことでした。チェックしていただいたサイトの中には、アクセスカウンターの表示部分は読めないものの、リンクでアクセス状況を読み上げることのできるページへ移動できたり、音声ブラウザ対応ページへの配慮がされているなど好評価のようでした。

一方でテーブル要素のサマリー属性(summary)の内容を記述している場合はその内容が都度読み上げられ、煩わしさを感じたとのことでした(ただこの辺りはソフトの設定で回避可能だそうです)。また、今回チェックしていただいたサイトではないのですが、音声ブラウザではサイトがフレームで分割されているのが分からなかったことがあるそうです。

今回の結果については個人的には意外でした。というのも、テーブルタグでレイアウトを組んでいるサイトは基本的にアクセシブルではないと単純に考えている部分もあったので、これについては大いに勉強になりました。もちろんテーブルで文字や画像を配置することにより、ページの見た目上の文章の流れと、音声読み上げでの文章の流れが異なる場合があることや、画像や文字の色味など、全盲の方のみではチェックしきれない部分もあるかと思います。

また、上で触れたようにサイトがフレーム構造になっていること自体気付けない場合もあるということで、この辺りの問題についても障害を抱えた方だけでなく、健常者や制作者など異なる立場の人たちで連携し合うことが大切なのではないかなと感じました。