画像:板橋かずゆきさん

全盲のシンガーソングライター板橋かずゆきさんにお会いしました。

板橋さんは青森県むつ市在住のシンガーソングライターです。青森だけでなく、全国各地でライブや講演をされるなど幅広く活躍されています。普段からPCを持ち歩き、仕事に活用されている板橋さん。でも目が見えないのにPCが使えるの?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なんと板橋さんは独学でPCの使い方を覚えたそうです。現在では「仕事に欠かせないツール」だそうで、実際どのようにPCを使うのか、その操作の様子を見せていただきました。

画像:板橋さんPC操作の様子

板橋さんは、PCを操作する際にマウスを一切使いません。代わりに全ての操作をキーボードで行われていました。しかしその操作の早いこと!まるで目が見えているかのようなスピードで次々にWindowsを操作されていました。ちょっと衝撃的です。

最初に起動したのはスクリーンリーダーのPC-Talker。これでWindowsの操作状況を音声で認識することができます。

画像:ボイスサーフィン

その次に起動したのが音声ブラウザのボイスサーフィン。これで、インターネットを快適に閲覧していくことができます。

画像:ボイスサーフィンの画面

最初に開いたのは地元の新聞社のサイト。ボイスサーフィンの画面は黒い背景に白色の文字が出ているだけで、画像やカラフルな色などは表示されません。でも普段私たちが見ているのと同じサイトです。ボイスサーフィンはこれらサイトのテキスト情報を読み取って順番に読み上げていきます。

画像:ボイスサーフィンのグーグル検索画面

グーグルなど検索エンジンを使用した検索機能も使用できます。

画像:代替テキストなしのサイト

また、良くない例として挙げられたサイトもありました。画像がいくつか並んだページですが、画像の説明を示す代替テキストが入っていないため、何の画像なのか分からないというものでした。確かにこれでは必要な情報を探すのが大変そうですね。

画像:word操作画面

Wordも使用されているといことで拝見しました。そういえば漢字の扱いはどうされているのかという点が気になりませんか?同じ読みでも意味によって使用する漢字は違いますよね。

これも見てビックリだったんですが、スクリーンリーダーはちゃんと漢字についての丁寧な説明をしてくれます。例えば「森」という漢字を入力したい場合には「しんりん(森林)のしん(森)」といった具合に読み上げてくれます。すごいですね。

画像:さくさくビルダー画面

そして板橋さんと言えばサイト運営。板橋さんはご自分のサイトをお持ちですが、なんと管理や更新もご自分でされているんです。使うソフトは「さくさくビルダー」。ボイスサーフィンなどと同じように、黒い背景に白色のテキスト情報が表示され、音声でナビゲーションされます。ということはホームページ制作に必要なHTMLタグもご存じということですね!本当に知識が広くてビックリです。ちなみにブログの更新は、メールを投稿すると更新される仕組みを使われているそうです。

画像:板橋さん

とにかく驚きっぱなしで拝見していましたが、実際に普段音声読み上げソフトを使用されている方の様子を見ることができて、代替テキストへの配慮はきちんとしておかないと!と思わされました。板橋さんは2009年4月25日(土)に青森県立美術館で開催されるCSS Nite in AOMORI2009に、管理人とWebアクセシビリティについてのセッションを行う予定です。お楽しみに!